給与の記載がない求人広告は、応募者が少なくなる(Reed調べ)

Posted 10th March 2022 • Written by staffingindustry.com •

サマリー:

英国最大の転職サイトReedの調査によると、具体的な給与額の記載がない募集広告に対し、5人に4人が応募しない、にもかかわらず、実際に給与額の記載をしているのは60%弱となっています。給与額が依然として転職の理由の第1位であり、売り手市場の現在、給与・待遇に関する情報開示について、今一度見直しが必要です。

記事全文:

Reed.co.ukの調査によると、英国の求職者の5人に4人、つまり78%が、給与が表示されていない求人に応募する可能性が低いことがわかりました。

Reed.co.ukによると、22%の求職者は給与が記載されている求人にのみ応募していますが、その反面で採用担当者側は、全求人広告の約半数(44%)に給与が記載されていないか、時々記載されているだけであることを認めています。

現在、42%の企業が応募を集めるのが通常より難しいと感じており、この調査は「企業が給与の透明性に関するプロトコルを更新する明確な必要性」を示している、とReed.co.ukは述べています。

求職者は給与を応募理由の第一に挙げていますが、採用担当者の62%は、求人広告に給与の透明性がなくても応募に悪影響はないと考えており、雇用主の46%のみが給与の透明性の方針を定めています。

Reed.co.ukのウェブサイトデータが、給与を表示する求人広告には、表示しない求人広告に比べて27%多くの応募があることを示しているにもかかわらず、上記のような結果となっています。

さらに、求職者全体の約半数にあたる48%が、求人広告に給与が記載されていないことが採用する企業に対するイメージに悪影響を与えると回答しています。さらに、26%の求職者は、給与に関する記述に「Competitive(優遇)」という言葉が含まれていると、その職務への応募を控える可能性があると回答しています。

一方、採用担当者は、給与の詳細を提示することで、より多くの応募があり(採用担当者の42%)、応募の関連性が高く(38%)、採用プロセスの時間を短縮できる(35%)と回答しています。

また、4分の1以上(27%)が、給与を提示することで多様な候補者からの応募が増えたと回答しています。これは、女性(81%)、障害者(81%)、LGBTQ+(81%)、非白人(87%)は、全国平均(78%)と比較して、給与が表示されていない職務に応募する傾向が非常に低いという調査データからも裏付けられています。

Reed.co.ukのマネージングディレクターであるサイモン・ウィングゲートは、「価格を表示しないスーパーマーケットで買い物をすることはないでしょうから、給与を表示していない求人広告に目を通すことをなぜ期待できるのでしょうか」と述べています。私たちの調査によると、求職者は給与についてオープンにしている企業の求人に応募したいと考えていることが明らかになりました。Reed.co.ukのウェブサイトのデータから、給与を表示している求人には、表示していない求人よりも27%多い応募があることが分かっています"。

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