あなたの就職活動を台無しにしているAIに関する5つのよくある間違い

Posted 10th June 2025 • Written by Dr. Serena Huang on fastcompany.com •

以下に、私がよく目にするAI関連の就職活動における5つの代表的な間違いと、意外と気づいていない「おまけの落とし穴」を紹介します。

間違い1:履歴書やカバーレターをすべてAIに任せること

確かに、ChatGPTにひとつのプロンプトを打ち込むだけで、30秒で履歴書の草案ができあがります。でも、それで終わりにしてしまうと、かえってチャンスを逃してしまいます。
忘れないでください:AIが作った履歴書は「ロボットが書いたように」読まれてしまいます。なぜなら、実際にロボットが書いたからです。

解決策:AIは“代わりに書かせる”のではなく、“執筆を助ける”ために使いましょう。たとえば、文法チェック、キーワードの提案、成果を数字で表すアドバイスなどに使うのが効果的です。ただし、必ず自分の経験を具体的に盛り込み、個性を出すこと。履歴書はあなたの唯一無二のキャリアを反映すべきであり、AIが書いたスキルや実績の羅列では不十分です。

間違い2:応募書類をカスタマイズせず、AIにすべて任せてしまうこと

解決策:AIは自分に合った求人を見つける手助けとして活用し、応募書類そのものは自分でカスタマイズしましょう。カバーレターを個別に書き、履歴書も各求人に最も関連のあるスキルや経験を強調するように調整します。少しの工夫でも、採用担当者の目を引く効果は大きく変わります。

間違い3AIやディープフェイクを使って面接を乗り切ろうとすること

最近では、ライブチャット形式の面接でリアルタイム回答をAIに生成させたり、非同期のビデオ面接でディープフェイクを使ったりする候補者もいます。

なぜ問題なのか:こうした手法は「過剰に洗練された」あるいは「不誠実な」印象を与える危険があります。仮にAIでスクリーニングを突破できても、実際に仕事を始めてからが本番です。

解決策:面接でAIに頼りたくなる気持ちは理解できますが、今の時代は「本物らしさ」が重要です。AIはあくまで“準備”に使いましょう。質問練習や自分のエピソード整理、話し方の改善などには大いに役立ちますが、絶対に“演じて”はいけません。最悪の場合、内定を逃すだけでなく、あなたの信用も失いかねません。

間違い4AIで内容を盛りすぎて経験を誇張してしまうこと

AIツールは、自分の実績を魅力的に表現する手助けをしてくれますが、つい役割や成果を“盛ってしまう”リスクもあります。履歴書やカバーレターを誇張して書く誘惑に駆られても、それは面接やリファレンスチェックですぐに露見してしまいます。

解決策:経験を語るときは「正直かつ正確」に。AIは成果をうまく表現したり再構成したりするのに役立ちますが、書いたことはすべて実例で裏付けできる内容にしましょう。採用担当者との信頼関係を築くには、誠実さと透明性が不可欠です。

間違い5:デジタル上の存在感(とそのリスク)を軽視すること

AIは面接にこぎつける手助けにもなりますが、同時にあなたのLinkedInやSNSのプロフィールもスクリーニング対象になり得ます。もはや履歴書だけあれば十分、という時代ではありません。企業はオンライン上のあなたをよく見ています。

解決策:LinkedInのプロフィールを常に最新の状態に保ち、履歴書と整合性を持たせましょう。あなたのスキルや実績が明確にわかるように整理し、魅力的な見出しと要約で「何ができるのか」「何を目指しているのか」を伝えてください。LinkedInは履歴書の延長であり、あなたの「個人ブランド」をリアルに映し出す場でもあります。

おまけの間違い:人とのつながりを軽視すること

AIは企業調査や、LinkedInでのメッセージ作成、ネットワーキングの準備に役立ちます。でも、最終的には「人との接点」がカギになります。実際のイベントに足を運びましょう。LinkedInでは業界の話題に対して考えを投稿したり、将来の採用担当者になり得る人たちとつながりを築くこともできます。

覚えておいてください
ネットワーキングは「知っている人を広げる」活動、そしてパーソナルブランディングは「あなたを知っている人を増やす」活動です。この両方が、今の就職市場で成功するための大きな力になります。

 

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