オフィスに戻ってくるように、従業員に必要以上に圧力をかけてはいけない―メンタルヘルスの観点から

Posted 19th January 2021 • Written by David Cox on www.theguardian.com •

働く人の状況は一人ひとり異なります。健康な人や、健康に問題を抱えている人、家族のケアを重視しなければならない人などさまざまです。

そうした個人の違いを考慮することなく、上司がメンバーに一律にオフィスに戻ってくることを要請するのは、生産性を高めるどころか逆効果になってしまいます。

企業は、従業員の安全に関して、身体的・物理的な面のみならず、心理的な面でも対策を講じる必要があります。まず、一人一人の状況を確認し、リモートワークやオフィスでの勤務に対してどのように考えているかに耳を傾け、段階的にオフィスへ戻ってくる、数日だけ自宅で働くなど、個人の状況と希望に応じた提案を行うのが望ましいでしょう。

英国のメンタルサポートのチャリティ活動を行っているMindでは、コロナ下のメンタルヘルスのアドバイスを行っています。www.mind.org.uk 

また、ソフトウェア会社の ServiceNow では、企業がオフィス復帰の計画を立てるサポートとしてSafe Workplace Suiteという製品の提供を行っているとのことです。https://blogs.servicenow.com/ 

同社はほかにも、従業員がつながりあう仕組みや、子育て中の家族のサポート等に関するワークショップなどの提供も行っています。

精神面のサポートは長期間にわたって行う必要があり、短期で結果が出るようなものではありません。企業側はメンタルの問題を従業員個人の問題としてとらえがちですが、企業文化やマネジメント側に問題はないか、改善すべき点はないのかについて、真剣に考慮する必要があるでしょう。

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