思わず回答に詰まる10の質問と、その答え方

Posted 26th November 2020 • Written by linkedin.com •

この記事は、10 Unexpected Interview Questions to Get Unrehearsed Answers からのまとめです。

本来はHR・面接官向けに書かれた記事で、ありきたりな質問ではなくこのような候補者をびっくりさせる質問をしてみては? という意図で書かれています。面接を受ける候補者としても、こうした質問に対して対策を立てておけば必要以上に慌てずに済みますね。

  • 1.あなたを一言で言い表してみて下さい。

Linkedinから採用マネジャーへ

Cadence Design Systemsの director of talent acquisition であるCraig Myers曰く「この答えには正解はありません。私たちは候補者に難しい質問を出して、知恵を絞るところを見たいのです」

応用編として「ネガティブな形容詞であなたを表すとするとどうなりますか」というのもあります。自分をポジティブに表現するのは難しくないですが、この質問への回答では候補者が自分の欠点を理解し常に向上させようとしているかどうかがわかります。

People First から候補者へ

これはこちらで取り上げた質問と同じ意図になります。 https://www.people-first.co.uk/news-article?title=Job+Interview+Tips-How+Would+Your+Boss+or+Colleagues+Describe+You%3F&id=202

従ってこの質問用に準備した回答―アプレイザルやパフォーマンスレビュー等で使ったことのある表現のなかから前向きな単語を選ぶことができます。

こちらの記事は、3つの単語であなたを表現してみて下さいという質問への例で、こちらも使えるでしょう。https://www.cnbc.com/2018/04/09/what-to-say-when-an-interviewer-says-describe-yourself-in-3-words.html

  1. どういう風に考えるか。 “conceptual,” “creative,” “curious,” “analytical” “methodical” など、あなたの考えるプロセスを示す単語を使う
  2. 人柄について、面接官に印象付けるような単語 “resilient,” “kind” “honest” など。
  3. 自分についてのポジティブな表現 “optimistic,” “responsible”, “calm ”decisive”

ただしこの次に来る質問が「その理由は?」です。あなたがその単語を選んだ理由も説明できなければいけません。

 

  • 2.最近あった面白い経験について教えて下さい

Linkedinから採用マネジャーへ

ベストな人材はあくことのない好奇心とクリエイティビティを備えています。この重要な2点により、常に変化し競争の激しいビジネス市場において突きぬけようとする企業に貢献することができるのです。The American Heart AssociationのCEO、Nancy Brownは「クリエイティブな考え方は触媒として作用する。会話や分析を行いあらゆる可能性を評価するように私たちをインスパイアする」と言っています。何が好き・嫌い・価値観など、その人の考え方や人柄を図ることができるのがこの質問です。

 

People First から候補者へ

自分の個人的生活や仕事、どちらでもかまいませんが、この質問はあなたの好き嫌いや価値などを知るためのものです。内容がポジティブで、かつ会社の価値観にマッチする内容にしましょう。

悪夢のような一日や上司とのけんかなどは話としては面白いかもしれませんが、最適な話題とは言えません。趣味を通じて何かを達成したり学んだりした、仕事上で起こったことやプロジェクトの話などがよいでしょう。経験から何を学び形にしたかを示すことができれば、合格が近づいています。

 

  • 3.あなたが他人に対して最もいらいらすることは何ですか?

Linkedinから採用マネジャーへ

候補者をぐうの音もでないようにしたいわけではありませんが、それでも彼らの本音を見たいー良い面でも悪い面でもです。完璧な人はいないし誰でもかっとなってしまうポイントを持っています。

職場問題のエキスパートであり作家のLynn Taylorは「候補者がもやもやすることをどうやって解決するか、すぐにかっとなるのか? を知りたいのです」と言います。つまり候補者と毎日仕事をするとどんなふうになるのか、確実に理解するための質問です。

People First から候補者へ

この質問は要注意です。

どんな回答であれ、仕事、上司、同僚への不満はダメです。この人と仕事をしたら文句が多いのだろうなと思われてしまいます。仕事外のトピックスを選んだとしても、普段から気に障ることをぶちまける機会だなどと思ってはいけません。ユーモアを交えて軽く話すことが大事です。

 

  • 4.あなたの成功の定義は?

Linkedinから採用マネジャーへ

これは候補者にとって厳しい質問です。個人のヴィジョンとともに、候補者が企業のカルチャーに何を与えることになるかを図る質問になります。優秀な人材ならすでにしっかりした目標を持ち、会社の価値感とマッチした回答をしてくるでしょう。こうした正解のない回答では、その候補者が個人・組織のどちらに重きを置くのか、チームワークが得意か専門的に働きたいのかといった傾向を見ることができます。

People First から候補者へ

上にもある通り、この質問は「優秀な人材ならすでにしっかりした目標を持ち、会社の価値感とマッチしたものになる」かどうかをチェックし、また正解がなく、個人・組織のどちらに重きを置くか、専門的に働きたいか、チームで働きたいのかといった傾向を見るために出されています。

そこで回答は、応募した仕事の種類や会社のタイプによって異なってきます。事前に会社と仕事について十分なリサーチをしましょう。募集要項を読めばどんな人を求めているのか、チーム・会社にフィットするために何が必要かが見えてきます。

その仕事は基本一人でするのか、チームで行うのか、営業の場合なら自分の給与のアップ・チームや会社への貢献、事務の仕事なら効率性など、ポイントを押さえて回答しましょう。

 

  • 5.あなたは自分のことをラッキーだと思いますか?

Linkedinから採用マネジャーへ

この質問は、仕事を遂行する能力は十分にあると同時に、前向きさと周囲の人々や与えられた機会について感謝する気持ちがあるかを見るためのものです。前向きさがなかったり失敗を他人のせいにしたりする傾向があれば要注意です。

People First から候補者へ

この回答は、これまでの成果について自力での達成と他人からの協力や学んだことによるものとのバランスをとったものにする必要があります。100%自分でやり遂げる仕事でもない限り、こうした配慮がない回答では大きなマイナスポイントとなってしまいます。

 

  • 6.過去に上司や同僚に対し同意できなかった時、あなたはどうしましたか?

Linkedinから採用マネジャーへ

この質問は候補者のプロ意識と人間性、本心や判断基準を明らかにします。同僚や上司に同意できないときどうするかは候補者の人柄を語るもので、チームの一員として活躍できるかどうかの判断ができます。良い候補者は、状況を見て質問をすべき時についてすみやかに理解し、反対意見を述べるリスクをとった経験についてきちんと語ることができるものです。

People First から候補者へ

この質問はあなたのダメな上司について語る場ではもちろんありません。8番目の質問と同じく、面接官はあなたがこのような状況に対しどのように対応したか、あなたの協調性や、経験から何を学んだのかを見ようとしています。

どのような状況で、何が問題で、なぜ上司に同意しなかったのか、どのような行動をとったのか、そしてそのことから何を学んだのかについて、話をまとめましょう。

仕事と職位にもよりますが、どの程度まで同意できなかったのかについて慎重に話す必要があります。ほとんどの場合指示に従わなかったという話は良い結果につながりません。しかし、管理職の場合は現状にNoという勇気を持っているかどうかが必要なこともあります。

 

  • 7.この仕事のプロジェクトについてあなたは具体的にどう取り組みますか?

 

Linkedinから採用マネジャーへ

この質問は、候補者のこれまでのキャリアの中での売り込みたいポイントの1つに集中させて答えてもらうためもので、回答には少々時間が必要でしょう。

募集職種の中の1つのプロジェクトについて、どう取り組むかを訊ね、候補者によく考えてもらいましょう。「重要となる項目、目標、誰に相談するか、どのようなデータを使うか、チームとのコミュニケーション、成功度を測る指標などについて取り上げてもらうのがいいですね」と、San Francisco State Universityのprofessor of managementであるDr. John Sullivanは言います。

People First から候補者へ

この質問はそんなに頻繁には出ないでしょう。目的のはっきりした、特定のタイプの仕事に応募した場合の質問で、その回答にはこれまでの仕事の経験と面接前のリサーチ(企業、仕事内容、必要とんされるスキル)をもとに細かい内容を説明する必要があるでしょう。

 

  • 8.あなたの過去の失敗は? そこから何を学びましたか?

Linkedinから採用マネジャーへ

失敗に備え、失敗したとしてもそこから立ち直り前に進むことは、個人生活・仕事に双方にとって重要なことです。もしその候補者が失敗について話せないというのであれば、その人は生産的なメンバーとしてチームに加わるのは難しいでしょう。

People First から候補者へ

この質問は目新しいものではありませんね。6番目の質問への答えが参考になるでしょう。仕事で失敗したことがないという回答はやめましょう。傲慢な人と見られてしまうかもしれません。正直な回答、そしてその結果から成功のために何を学んだかに焦点を当てて話すようにしましょう。

 

  • 9.2-3のビジネストレンドが弊社に良くない影響を与えそうです。あなた/我が社はこうした変化にどう取り組むのがいいと思いますか?

Linkedinから採用マネジャーへ

 

変化は時としてしり込みしたくなるようなことです。ですが良い候補者は変化に備え、これまでの知識や経験を総動員して変化に当たろうとするものです。

People First から候補者へ

この質問も面接前の準備が非常に大切です。応募した企業や、事業環境について事前に調べておかなければ答えに詰まってしまうことでしょう。この質問はあなたの調査結果だけでなく、あなたがどのくらい企業に興味を持っているのかを知るためのものです。その上であなたが変化を恐れず楽しみにしているといったところまで示せればいうことはありません。

 

  • 10.あなたを覚えておくべき理由は何ですか?

Linkedinから採用マネジャーへ

他の候補者と違う点について考えてもらうだけでなく、他の人がその候補者をどう見ているか、また雇用されたらどのような影響を会社に与えるかについて考えてもらうための質問です。またその人の正直さ、ユーモア、自信などについても総合的に見ることができます。この質問にうまく答えられる候補者は、最終段階へ進む可能性がかなり高いでしょう。

People First から候補者へ

難しい質問です。面接官自身も聞かれたくないと思っていることでしょう。

これは質問1と同じような意図を持っています。

ですから形容詞を使って回答することもできますが、それだけでは他の候補者とあまりかわらないかもしれないので、あなたにしかない経験を使って説明するとよいでしょう。例としては、昇格したときのこと、表彰されたこと、人事評価で上司等から評価された時の言葉などです。また、交通事情やインターネットの不具合で面接に遅れてしまった場合など、「これで私のことを忘れないでしょうね」とユーモアをもって話し、ネガティブな状況をポジティブに変えるといったこともできるでしょう。

 

面接のヒントについてはこちらもご覧ください。https://www.people-first.co.uk/interview

質問の意図・回答のヒントが書かれている、オリジナルの記事はこちらから

全てのニュースは、こちらから。

英国・ロンドン・イギリスの新着求人情報People First Team Japanまで。