面接でリダンダンシー(整理解雇)やファーロー(一時帰休)について聞かれた時の答え方

Posted 20th November 2020 • Written by Caroline Ceniza-Levine on forbes.com •

大量の整理解雇(リダンダンシー)や一時帰休(ファーロー)が旅行、メディア、エネルギー、金融など多くの業界で行われてきました。職を失う機会が通常よりも増えたとはいえ、人前で話すことは、特に就業のための面接では、自信をもって話すのは難しいでしょう。

面接では様々な転職やキャリアブレイク等について、特に最近のものについて尋ねられることになります。また職歴のギャップについても聞かれることでしょう。整理解雇がニュースになり多くの人の頭にのぼる事柄ですから、面接官がダイレクトにあなたが整理解雇の対象になったのかと聞いてくるかもしれません。

ポジティブな面としては、多くの人たちが整理解雇やファーローの対象となっているため、今はこれらが悪いものとしてとらえにくくなっています。さらに良い点は、どのようにこれらについて話すかあなたが決めることができるということです。

下記の5つのステップにそって準備すれば、整理解雇やファーローのネガティブな面を押さえ、面接で高く評価してもらうことも可能でしょう。

1 – 面接官が本当に知りたいことについて話す

面接の目的は、あなたが仕事にふさわしい候補者であるかどうかを判断することです。会社側はビジネス課題を解決したいと考えており、あなた自身よりも、あなたが会社にとって何をしてくれるかどうかに注視しています。解雇そのものには興味がなく、あなたがよい社員になってくれるかどうかに興味があるのです。

解雇やファーローは、会社側があなたのパフォーマンスに問題があったからそうなったと考える場合には、ネガティブな影響を及ぼします。多くの同僚が対象になったことをきちんと説明しましょう。また仕事から離れていたことで仕事のスキルが落ちていると受け取られるかもしれないので、スキルや経験をどのように維持してきたかも説明することです。これらのネガティブな経験が、勤務態度ややる気に影響を及ぼすかもしれないと思われることを防ぐために、熱意ややる気を面接中に見せるようにしましょう。

2 — 簡潔に答える

簡潔に、とは必要十分な情報にとどめるということです。解雇やファーローを避けるためにほとんど説明しないとすると、何かを隠しているように思われてしまいます。逆に面接中にこの件について何かと触れ説明しようとした場合、デートで過去の恋人についてずっと話し続けるような具合になってしまいます。面接とは将来のために行っているものです。面接では、今面接してもらっている企業にのみ興味があると印象付けましょう。

3 — 会話ではニュートラルな調子を保ち、自分の判断を加えないようにする

企業側は仕事にコミットし、前向きに取り組む人を雇いたいと思っています。過去の職場・会社について悪口を言ってしまうと、この人は自分たちについても同じように悪く言うのではないかと思われてしまいます。解雇やファーローでひどい目にあい、公正さを欠く扱いを受けたと思ったとしても、説明する際にはあくまでもニュートラルなトーンで、自分の判断を交えないように話しましょう(そうすることで説明が簡潔なものにもなります)。

難しい事柄について中立的に話すことは、練習が必要なことがあります。採用エージェントとして様々な候補者に携わった経験からも、人は過去の雇用者についていやな思いをしたことをなかなか忘れられないようです。事前に整理解雇やファーローについてどのように話すかを決めておき、悲しくなったり、怒ったり、防衛的になったりなど感情的にならない練習をしておきましょう。これにはロールプレイが有効です。詳しいTipsはこちら

4 — 募集している仕事についての質問にフォーカスする

整理解雇やファーローについての満足できる説明を聞けば、面接官はすぐに次の話題に移るはずです。あなたからも本来の面接内容に戻れるように話を振っていきましょう。例えば、前職について退職理由は整理解雇であったとし、すぐにその時のスキルや仕事で達成したことなど、募集中の仕事に有効だと思われるトピックスに移るのです。面接官が話を終わるまでじっと待つ必要は必ずしもありません。面接は双方向で成り立っており、あなたの側からも本来のトピックスに戻るように話の流れをコントロールすることが可能です。

5 — 自分の説明をサポートしてくれるレファレンスを用意しておく

あまりに多くの求職者が、オファーが出るまでレファレンス先を見つけるのを先延ばしにしています。レファレンス先になってくれることに同意してもらい、最新の情報をもらい、強力で有効なレファレンスを準備してもらうーこれらには時間がかかるものです。

最後の「強力で有効なレファレンスを準備してもらう」には驚いた人がいるかもしれませんが、レファレンスを準備する相手にはこちらから働きかけなければいけません(一字一句を指導する必要はありませんし、法的に見てもそのようなことはできないのですが)。

相手にこれからスタートする仕事の内容を伝え、過去に一緒に仕事した内容でその仕事に関係ある部分を説明しレファレンスに盛り込んでもらうようにします。この中には整理解雇やファーローの時の状況も入れてもらうようにします。パフォーマンスに関係なく失職した場合でも解雇やファーローについて触れてもらったほうが良いでしょう。事前に良いレファレンスの準備ができていれば、面接でも自信をもって話すことができます。

有力な候補者であるかどうか決めるのは自分であり、整理解雇や一時帰休ではない

整理解雇やファーローによって仕事が終わっても、それはあなたのキャリアの終わりではありません。面接では自分のスキルや経験を強調し、自分が良い候補者であることを自信をもって話しましょう。企業は自社の問題を解決することを望んでいるのであり、あなたの整理解雇やファーローに注目しているわけではないのです。

オリジナルの記事はこちら: https://bit.ly/3kTj4xb