厳しい内容を同僚や部下に伝えるときの注意点

Posted 27th April 2021 • Written by TOMAS CHAMORRO-PREMUZIC •

時には正直なコメントを同僚や部下にしなければいけないことがあります。調和や協調性のほうが価値があるので、偽の賞賛や同意のほうが正直なフィードバックやコメントより好まれるものですが、その結果、多くの人が昇進できなかったり、ボーナスの額が少ないことに驚いたり、または仕事がなくなったりすることになります。

マネジャーにとって、批判的な、またはネガティブなフィードバックをすることは最も難しい仕事になります。ですが、同僚や部下に間違いに気づいてもらい、どうしたらもっとよくなるかを理解してもらうことで、期待されているパフォーマンスとのギャップを埋めていかなければいけません。

弱点や欠点を「機会である」ととらえるのはいいのですが、そのことによって表面的な解決策にしかなっていないケースも良く見受けられます。

長期的に仕事をしていく上では、「厳しいが正直」なコメントのほうが「優しいが不誠実」なコメントよりも良いのです。この点に注意していくつかのポイントを下に挙げます。

 

正しいきっかけを作る、または少なくとも見つけるようにする

 人間は感情に左右される生き物であり、どんなに冷静で合理的な人でも耳にしたくないことはあります。厳しい内容を相手に伝える際は、まず、正しいきっかけを作りましょう。予め相手に内容を予告しておき、いきなり驚かせないようにすることです。相手の個人的な状況も考慮して、できるだけリラックスできる時(例えば週の終わりの金曜日など)に話すようにすることです。

相手にとって効果的なフォーマットを使う

メールやテキストで突然別れを告げられたことはありませんか? 非常に残酷で冷たいと思うかもしれませんが、相手にとってはとても便利なやり方です。

同じように、厳しい内容を伝える時は、非人間的で思いやりがないやり方は避けるべきです。メールやテキストではなく、最低限ヴィデオコールがよいでしょう。相手が非常に内気で個人的な感情を見せたくないタイプの場合は、メールやテキストで予告してから、対面で話をするオプションを示すこともできます。

自分が間違っている可能性もあることを忘れない

実際に話し合ってみることで、実は自分の理解のほうが間違っていることに気づくこともあります。相手にイライラするよりも、話し合ってお互いの意見を確認しあうほうが建設的です。

仕事で他人とうまくやっていくことはもっとも難しいものですが、同意しあえないことを放置していては何も解決しません。そのためには自分自身や相手に常に尋ねる姿勢が必要です。前者には謙虚さが、後者には共感と社会的スキルが求められます。

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