履歴書に少しぐらい嘘をついてもいいの?

Posted 31st July 2025 • Written by Kathleen Davis on fastcompany.com •

Q:履歴書に少しくらい嘘をついてもいいですか?

A:この質問の答えは明らかであってほしいと思いますが、そうではないのかもしれません。

嘘をつく、つまり職務内容や経験を誇張したり、スキルを盛ったり、雇用期間や卒業年月をあいまいにしたりすることは、実はあなたが思っているよりもずっと一般的です。実際、2023年のResumeLabの調査によると、応募者の70%が履歴書で何らかの嘘をついたことがあると報告しています。

ですが、ここではっきりさせておきたいのは、履歴書において、どんなに小さな嘘でも、どんな内容であっても、決して、絶対に、良いアイデアではないということです。絶対にです。

みんながやっているからといって、あなたもやるべき理由にはなりません。そのリスクに見合う価値はまったくありません。多くの情報は簡単に検索できるうえ、多くの業界ではプロフェッショナルの世界は狭く、どこかで関係者の道が交差するものです。

たとえば、雇用期間や職務内容について嘘をついた場合、採用担当者が簡単に真実を突き止める可能性があります。どれほど優秀でも、一度でも信頼を裏切れば、その企業での将来は完全に断たれてしまいます。

たとえ選考時には見つからなかったとしても、嘘は後で必ずあなたを苦しめることになります。
本当は持っていないスキルを記載していませんか?使いこなせないソフトウェアやツールに「習熟」と書いていませんか?そうした嘘は実際の業務に入った瞬間に露見します
たとえバレなくても、その嘘を覚え続け、カバーし続けなければならず、仕事中ずっとプレッシャーを感じながら働くことになります。

でも、正直に書く方法はたくさんあります。嘘をつかずに履歴書を魅力的にする方法をいくつか紹介しましょう。

経歴の空白期間を説明する

履歴書を1ページに収めるべきかどうかについて以前に触れましたが、誰のキャリアも一直線ではありません。1年以上の空白をぼかしても、誰もごまかされません。

その期間にフリーランスとして働いたり、家族のケアをしたり、ボランティア活動をしていたのであれば、それも立派な経験です。つまり、日付をごまかしたり隠したりするのではなく、履歴書やカバーレターで正直に空白期間に触れ、その経験を強みに変えて伝えましょう

成果をアピールする

過去の職務タイトルを盛る代わりに、実際に何を達成したのか、どんな影響を与えたのか、どんな人たちと仕事をしたのかをアピールしましょう。これはFast Companyの寄稿者で履歴書の専門家ドナ・スヴェイが「アフィリエイティブ・ブランディング」と呼んでいる手法です。

彼女が紹介する例は次の通りです:
「ある若手のクライアントが特定の仕事に応募しても面接に呼ばれませんでした。求人情報を分析すると、有名なアーティストと仕事をした経験が求められていました。実はそのクライアントにはその経験があったのですが、履歴書には一切記載していませんでした。そこで、実際に関わった著名なアーティストの名前を明記し、成果も書き加えたところ、3週間後にその仕事に就くことができました。」

関係ない情報を削り、伝えるべき内容を説得力ある形にする

以前、履歴書から削除すべき項目について書きましたが、印象的に見せようとするあまり、不要な誇張で履歴書がごちゃごちゃになることがあります
そうした無駄はすべて削除し、事実を説得力ある方法で提示するのです。

スヴェイはこうもアドバイスしています:
「ネガティブに見える事実があれば、ポジティブに言い換えられないか考えます。たとえば『離職率を10%まで削減』という記述を『チームの定着率を90%に向上』と書き換えるだけで、印象がずいぶん違います。」

まとめると、嘘はやめましょう。必要ないのです。
正直で、かつ効果的な表現方法で、自分の強みをしっかりアピールすることが、長い目で見て信頼を得る一番の近道です。

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